Bodó Judit Borászok Borásza
2021 ハンガリー、ワインメーカー オブ ザ イヤー 2021は、
トカイ地方の ボドー・ユディ氏
2021年度のワインメーカーオブワインメーカーズの祝賀セレモニーの様子を写真でご紹介します。
Bodó Judit Borászok Borásza 2021
ハンガリー、ワインメーカー オブ ワインメーカーズ 2021受賞者は、トカイ地方の ボドー・ユディ氏
Borászok Borásza ― The Winemaker of the Winemakers, 2007年にはじまり、ハンガリー国内で最も信用のある審査方法で選出される本ワインアウォード。
ハンガリー観光庁やさまざまなスポンサー企業のサポートに支えられ、新型コロナウィルス禍の中ではありますが、今年で15周年を迎えるまでに至りました。
カルパチア盆地にあるワイナリーの中で、最も素晴らしいワインを造る最高のワインメーカー、ワイン生産者を選出するワインアウォード。
歴代のワインメーカーオブザイヤーたちの中には、2021年6月現在、今月掲載した取材記事、セント・アンドレアワイナリー。そちらエゲル地方のワイナリーオーナーでワインメーカーのDR. GYÖRGY LŐRINCZ 氏の名も。
彼は、2008年のBorászok Borásza、第二回目に開催された本アウォードで栄えあるワインメーカーオブザイヤーに輝いています。
ハンガリー、ワインメーカー オブ ザ イヤー 2021は、トカイ地方の ボドー・ユディ氏

2021年、第15回目のBORÁSZOK BORÁSZAに輝いたのは、トカイ地方のワイナリー BOTTワイナリーのワインメーカー、ボドー・ユディ氏。上の写真の右側に映る女性が、栄えあるハンガリーのワインメーカーオブザイヤーを受賞しました。
ユディ氏はハンガリー人ですが、第一次世界大戦以前まではハンガリーの国土であった、現スロバキアのFelvidékという地方で生まれ育ち、2000年にハンガリーを代表するワイン名産地であり、世界三大貴腐ワインの生産地域として名高いトカイ地方へと移住。トカイに移住後に、同じくワインメーカーであり、後のご主人となるボドー・ヨージェフ氏と出逢い、おふたりでBOTTワイナリーを経営されています。
上の写真の左側に映るのは彼女の旦那様で同じくワインメーカーのボドー・ヨージェフ氏です。
この日、ありがたくもユディ氏から、ご自身のトカイにあるワイナリーへお招きのお言葉をいただいたので、ハンガリーワイン協会として近日中にトカイのボットワイナリーを来訪する予定です。
そのときに取材撮影する内容はまた後日、フィノマガジンの新着記事としてレポートしたいと思います。
2021年の今年は新型コロナウィルス禍ということもあり、50名の候補者が集まって毎年盛大に行われるレセプションパーティは見送られましたが、受賞者の祝賀セレモニーはお天気に恵まれ、無事に開催されました。

BORÁSZOK BORÁSZAーWINEMAKER OF WINEMAKERSーカルパチア盆地にある最も素晴らしいワイン生産者、メインメーカーに贈られる最高の賞。
先ほど、ハンガリーいえ、世界でも最も信用度が高い審査方法と述べた理由は、その独自の投票システムにあります。
毎年50名のワインメーカーがBORÁSZOK BORÁSZAの候補者として選出されるのですが、最終的な受賞者を選出する方法は、50名の中に選出された受賞候補のワインメーカーたちが、自身以外の他の候補者に投票するシステムを採用しているからです。
ハンガリーワイン界を代表する50名のワインメーカーのみが、ワインメーカーオブザイヤーを選ぶ権利があるという、世界でもあまり例をみない審査方法ではないでしょうか。
ワインの原料となるぶどう栽培のいちから手がけ、ワイン造りの苦労と大変さを身を以て知っているワインメーカーの方々ご自身が審査員となる、世界でも独自の審査システムを採用した本ワインアウォード。
どんなに高名なワイン評論家やソムリエに審査されるよりも、同業の素晴らしいワインメーカーたちから最高の賞を贈られるという事実は、この国々のワインメーカーの方々にとっては最も喜ばしく名誉なこと、なのだそうです。
この賞を管理するVinumPraemium Foundationは、「Future Winemaker Scholarship Program」によってハンガリーのワインメーカーの未来を確保し、ハンガリーのワイン文化にも配慮することを目標にしています。
お母様やご友人と、セント・イシュトヴァーン大聖堂をバックに記念撮影されるユディ氏

今回は、2021年6月11日金曜日に、聖イシュトヴァーン大聖堂のメインロードで開催された、Borászok Borásza 2021の祝賀セレモニーの様子をフォトギャラリーでお伝えしています。

ボドー・ユディ氏のご家族をはじめ、ワイナリー関係者、ハンガリーのメディアや著名なワインライター、ハンガリーのセレブリティや行政関係者、ワインアカデミーの方々がゲストとして招かれた本セレモニー。

最初にゲストの方々にユディ氏から、ご自身の素晴らしいハールシュレヴェリュー(辛口白)と、また、天然ナチュラルスイートワインのフルミントの2種の白ワインがふるまわれました。
BORÁSZOK BORÁSZA 本アウォードを主催するロークシュファルヴィ氏

ハンガリーいえ、世界でも最も信用度の高い審査方法で受賞者を選ぶワインアウォードを主催するのは、ご自身もエチェク地方にご自身の名を冠したワイナリーを所有するワイナリーオーナーであり、もともとはミュージシャンとしてハンガリー国内で大変有名な方でもある、ロークシュファルビ氏。

日本でいうところの、大変有名な芸能人に当たりますね。ロークシュファルビ氏はご自身がメインホストで毎週出演されるテレビ番組も地上波でお持ちです。
ボットワイナリーのナチュラルスイートのフルミント、白ワインをふるまうお手伝いをしているこちらの若い男性は、ロークシュファルビ氏のご子息で、現在同ワイナリーのマネージャーをされている方。
私が個人的にロークシュファルビ氏にお会いするのはこれで4回目。
1度目は昨年開催された、最初の候補者50名の選出を祝うレセプションパーティ。
2度目はBorászok Borásza 2020に輝いたカーロイ・アーチ氏(グランドトカイのメイン・ワインメーカーであり、ご自身もトカイでワイナリーを経営されている方)の昨年の祝賀セレモニー。
また、昨年の夏にロークシュファルビ氏がご自身のエチェクにあるワイナリーで開催された、国際的なハンガリーワインカンファレンスとワインパーティにご招待いただいたのが3回目。
そして、今回の祝賀セレモニーでちょうど4回目となりました。
BORÁSZOK BORÁSZA 2021 ボドー・ユディ氏のスピーチ

ユディ氏の右隣に映るのはユディ氏のお父様とお母様。現在にいたるまで、さまざまなご苦労や精進を重ねられてきたワインメーカーのボドー・ユディ氏とご家族の皆様です。
ハンガリーのワイン業界で最も名誉なこの賞を受賞されたユディ氏と、彼女を支えられてきたご家族の方々。ボドーファミリーの最も輝かしい悦びの瞬間に、私達ハンガリーワイン協会も立ち会えることができ、嬉しい限りです。

ボドー・ユディ氏のお母様(左)とご親戚のエリカさん

こちら右側に映る方ですが、私の同僚でありハンガリーワイン協会の代表、タマーシュ・クールシュの親戚の女性なのですが、実はこのエリカさん、ハンガリーいえ、ヨーロッパで大変有名な政治家のお母様でもあり、お隣に映るボドー・ユディ氏のお母様とも遠い親戚にあたる方です。
親戚のお嬢さん(娘さん)がBorászok Borásza2021を受賞されたということで、大変ご高齢で普段は外出されることは滅多にないそうですが、ユディ氏の受賞をお祝いされたい一心で足を運ばれた様子にも、なにかグッと胸を打つものがありました。
聖イシュトヴァーン大聖堂につづくメインロードに、Bodó Judit 2021とその名が刻まれる瞬間

アメリカ、ハリウッドの大通り、歴代の名だたる名優たちの名が刻まれる『ウォーク・オブ・フェイム』を彷彿とさせる本セレモニー。
Borászok Borászaの歴代の受賞者たちの名前は、ハンガリーブダペスト中心地にある聖イシュトヴァーン大聖堂へと続くメインロードに、その名が刻まれることになります。

写真は、ユディ氏の名前が刻まれた石碑(石畳)を、歴代の受賞者たちと同様に、この栄えある勝者のロードへ刻むセレモニーの瞬間です。

聖イシュトヴァーン大聖堂周辺は、ハンガリー国内で最も有名かつ人気の観光スポット。
大聖堂の近くまでいらした際はぜひ、このメインロードにある、歴代のBorászok Borásza、ワインメーカーオブワインメーカーたちの名前をチェックしてみてください。

私の左隣にうつる女性は、日本ととてもご縁が深く、華やかで快活なリタさんというハンガリー人女性。
簡単に説明しますと、ハンガリーのセレブな方なんですが、彼女のライフストーリーと日本、そして日本文化との関わりがとても興味深かったため、今度あらためて取材させていただくことになりました。
日本には歌手としてのお仕事と、また個人的な旅行で7回も来日されているそうです。
もともとはリタさんが幼少のころ、ご両親とともに(お父様のお仕事で)日本で暮らしていた時期があり、その時から彼女の日本愛はとても強いものがあります。
日本語の発音が大変お綺麗で驚きました。
そちらのインタビュー記事も取材撮影が終わり次第、フィノマガジンに掲載予定です。
日本やアメリカのセレブはメディアやネットでよく知る私達(日本人)。
ハンガリーのセレブってどんな感じなの、どんな暮らしをされているの、とお思いの方もいらっしゃるかと思いますので、ちょっとそういう身近な話題も、フィノマガジンで取り上げていけたらと思います。

ここから先は写真のみで、本セレモニーの様子をお伝えします。

2日前のイベントですが、記憶を風化させたくなかったため、Borászok Borásza 2021の受賞イベント、祝賀セレモニーの様子を今回はフィノマガジンでレポートさせていただきました。


スライダーでも祝賀セレモニーの写真をご覧いただけます。


帰り際に、ユディ氏と、ユディ氏の名前が刻まれたメインロードで一緒に記念撮影していただきました。
そのとき、ユディ氏が私の右手をしっかりと繋いでくださったのがとても印象に残っています。
彼女はお人柄も素晴らしく親切で、聡明な方という第一印象でした。
ハンガリー人のことをあまり悪く言いたくないのですが、ハンガリーで暮らして7年、初対面でこんなにお人柄が温かく感じられるハンガリー人の方はとても稀です。
リタさんもですが、本当に明るく、お2人とも外見だけでなく、お人柄が大変魅力的な女性に私の目には映りました。
この数年、ハンガリーでも最も尊敬できる人格者の方々にお会いできる機会が増えてきたことに、また、私自身も身近に人生のお手本となるような素敵なハンガリー人の方々と触れ合える機会が増えてきたことがとても嬉しいです。
残念なことに、ハンガリーに観光に来て、ハンガリーのことが大嫌いになって帰国された日本人の方もいらっしゃれば、ハンガリーに滞在してこの国を大好きになった方もたくさんいらっしゃることでしょう。
ハンガリー人とハンガリーという国の印象が良くなるか悪くなるかは、やはり人とのご縁に尽きるのだと思います。
フィノマガジンではハンガリーワインのニュースだけでなく、新型コロナウィルス禍の中でもポジティブに前を向き、お仕事でのご活躍だけを取り上げるのではなく、その方のパーソナリティ、人格的にも尊敬できる方を対象に、ハンガリー人そしてハンガリー在住の日本人や外国人の方をインタビューしていけたらと思います。
暗く悲しいニュースがあふれる時代ですが、その中でも前を向いて生きていけるためのヒントや、人生の気づきを与えてくださるような方々、また、そのような明るく素敵なイベントをこれからもレポートしていきますので、フィノマガジンを今後ともお楽しみに。
取材撮影 記事・写真 / Papp Hideko パップ英子 HUNGARY JAPAN WINE ASSOCIATION ハンガリーワイン協会 共同代表、WSET Higher Certificate、フィノマガジン運営者
本ワインアウォード、Borászok Borásza ワインメーカーオブワインメーカーや、2021年ハンガリーワインメーカーオブザイヤー、ボドー・ユディ氏とそのワイナリーについて、情報を知りたいワイン関係者の方は、下記、ハンガリーワイン協会につながるお問い合わせフォームから、必須事項をご記入のうえ、メッセージを送信してください。

Papp Hideko パップ英子…ハンガリー発フィノマガジン/フィネスワインピア/ HUNGARY JAPAN WINE 運営者。クリエイティブ・ディレクター、コピーライター、プランナー、ワインエッセイスト、ワイン講師 Level 3 WSET ハンガリー(日本)ワイン協会 代表 、JSA (一社)日本ソムリエ協会ソムリエ教本ハンガリー項代表執筆者(2022 , 2023 , 2024年度版執筆監修)、ハンガリー在住ワインコラムニスト/ Level 3 WSET/ Wine & Spirits Education Trust認定Higher Certificate、現在、Diploma Course WSET。
2015年からハンガリー国内のワインフェスティバル等、イベント取材撮影を自身のオンラインマガジン、フィノマガジンで執筆開始。 https://finomagazin.com
2017年秋から、バラトン・バダチョニにあるワイナリーの取材撮影を皮切りに、バラトン・チョパク(3ワイナリー)、トカイ・ヘジャリア、トカイ・マード(トカイ地方は4ワイナリー)、バダチョニ(バダチョニトマイ)、ヴィラーニ(2DHCワイナリー)、エゲル、エチェク、エステルゴムのオーガニック認定ワイナリーと、ブダペスト市内で開催されるワインフェスティバル、ワインマガジンショーなど、精力的に取材を重ねている。
2023年 日本日時 8 26(土) 7:59~9:25 MBS (大阪毎日放送、TBS系全国ネット)で放映された、土曜朝の人気情報番組『サタデープラス』の海外移住スペシャルコーナー『自己流ライフ』にて、約25分間、Papp Hidekoのブダペストライフに密着取材、特集でオンエア、紹介していただきました。
2021年 日本時間1月14日深夜2時30分 ハンガリー時間 1月13日18:30
Japan FM Network JFM のラジオ番組 ON THE PLANET にzoomでブダペストから中継で ハンガリー子育て支援情報について12分間コメンテーターとして生出演。
2019年
・ハリウッド映画MINAMATA(ジョニー・デップ主演2020年公開予定)
2月〜3月/ 日本人エキストラでハンガリー近隣国で行われた撮影に参加。
・東京表参道Aoビル内にあるレストランにて、ハンガリーワインとベリーダンスのマリアージュ企画主催。2夜にわたって開催。
ワインパートでハンガリーワイン講師として出演。フィネスワインピアで取扱うワイナリーの中から厳選した10ワイナリーのPR試飲イベントを実施。
・2018年11月/ブダペストの寿司和食レストランで、エステルゴムにあるオーガニック認定ワイナリー、スィヴェクワインと寿司刺身のマリアージュイベントを開催。
・2018年8月/ブダペスト近郊のエチェクで開催されたハンガリーのワインマガジン編集長主催のワインイベントにゲストとして招聘され出席。
・2018年5月/ブダペストの寿司和食レストランで、バラトン湖周辺にあるワイナリーのPR試飲イベント、ハンガリーワイン晩餐会を企画主催。
・2018年4月〜5月/東京 中目黒・三軒茶屋・新宿でそれぞれ、ハンガリーのトカイ、チョパク、バダチョニ、それぞれにある3ワイナリーのPRワインテイスティングイベントを企画主催開催。
・2018年2月/ハンガリー国内の大手ワインメディアのブラインドテイスティングにテースターとしてビデオ出演。
・2017年11月/ハンガリーのワイン業界で一番歴史のあるワイン雑誌、VinCEマガジンの特集ページ、43種類のシャンパン、スパークリングワインのブラインドテイスティングにテースターとして雑誌の誌面に出演(掲載される)。
・2017年7月〜8月/東京 恵比寿、吉祥寺、大阪*心斎橋にてそれぞれ、ハンガリーの大人気ネイルビューティブランド、Moyra製品のPRイベント、即売会を企画主催開催。日本のネイル業界にMoyraネイルプレートファンを大幅に拡大、現在、日本のネイルマーケットで大人気アイテムになっている。
・湘南ビーチFMワインのお話(約2年メインレギュラー)
・Ameba TV Abema Times ハンガリー情勢についてコメンテーターとして中継出演(2016年)
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