Vince Gala 2022 Photo Gallery Hungarian Wine Award

2022年11月19日、ペシュト側、英雄広場の隣に位置するブダペスト国立西洋美術館。美しい名画の数々を背景に、ハンガリーのワイン雑誌ヴィンツェ主催の、美しく華やかなハンガリーワインの祭典、ワインガラが行われました。
ブダペスト国立西洋美術館 Szépművészeti Múzeum in Budapest


本投稿は、2022年11月19日、午後3時から午後10時の間、開催されたヴィンツェ・ガラ022の様子をおさめたフォトギャラリーです。
それぞれ、各写真についての説明(キャプション)は、画像下のコメントをご覧ください。
メインステージを2階から見下ろしながら、壁際の名画を楽しむ


ヘッド・ヴィンツェ フローラさんの授賞式あいさつ

今回の、栄えあるハンガリーワインアワード、ワインガラの会に、PDO以上の高品質、かつ、オーガニックなハンガリーワインの広報活動に邁進する、私たちハンガリーワイン協会ファウンダーを招いてくださった、ヴィンツェマガジン、ヘッド・ヴィンツェのフローラさん。
彼女は学生時代、台湾に留学経験があり、プライベートでは、在ハンガリー、アジア人のお友達が多いそうです。
午後7時から開始した、ハンガリーワインアワード、授賞式に際して、あいさつのスピーチをされているところを写真に収めました。
左がフローラさん、右がVINCE編集長のイヴェットさん

今回、私たちをVINCE GALAにお招きくださったおふたり。
右側の方は、ヴィンツェマガジンの編集長です。
クンシャーグのセント・ペーテリ、バダチョニ―のサーシ・アンドレ

フィノマガジンとハンガリーワイン協会のSNSでは、度々、登場されている、クンシャーグ地方のセント・ペーテリ、バダチョニ―のオーガニックワイナリー、サーシ・アンドレ。
いずれのワイナリーも授賞式には、オーナーのご子息である、オーナーJrの方々がご登壇され、賞状を受け取られていました。
今回のレポートに登場するワイナリーはすべて、ハンガリーワイン協会の公式パートナーワイナリーです。
協会主催の次回のイベントは、12月14日開催、ハンガリーワインの格付けをテーマにした専門講座になります。ハンガリーワインの知識や学習に興味がおありな方、ハンガリーワインの目利き、鑑定力を養い方はぜひ、ご参加ください。
セント・ペーテリ、オーナーJrと、ハンガリーワイン協会副会長タマーシュ氏

フィネスワインピアでも以前から告知販売している、クンシャーグ地方を代表するワイナリー、セントペーテリ。
左が、セントペーテリワイナリー、オーナーのご子息で、次期オーナーの、アッティラ氏です。
同じくクンシャーグ地方となる、ケチケメート市の方で、ハンガリーワイン協会の共同設立者で、協会副会長のクールシュ・タマーシュ氏は、同ワイナリーのオーガニック葡萄栽培のアドバイザーも務めています。
帰りがけ、セント・ペーテリのネロ・ロゼ、プレゼントしてくださいました

PRさせていただくようになってから、ヴィナゴラという国際ワインコンクールでの金賞受賞をはじめ、国内外のワインコンテストで快挙が続いているセントペーテリのラインナップ。
午後10時近く、イベントがお開きになる直前、帰りがけにまた挨拶しに行くと、『うちのラインナップで一番好きなのはどれ?』とアッティラ氏。
迷わず『ネロ・ロゼ』と答えると、アッティラさんは、ブースの下にあった、開封前のネロ・ロゼを一本、私にまたプレゼントしてくださいました。
いつもさりげなくご自身のワインをプレゼントしてくださるのが粋でうれしいです。
10月に訪問した、エゲルのセント・アンドレアは複数受賞

雑誌ヴィンツェに毎号出演する、審査員たちと、ヴィンツェマガジン読者の人気投票によって選ばれる、ワインのカテゴリ別で、ハンガリーのベストワインをそれぞれ決めるヴィンツェ・アワード2022。
セント・アンドレアワイナリーは3つのカテゴリでトップに選ばれ、3つのタイトルを勝ち取りました。
各賞の受賞ワイナリーの情報は、ハンガリー在住フィノマガジン読者の方はぜひ、ハンガリー全土の書店、売店、スーパーにも置かれている、ヴィンツェ・マガジンを購読してみてください。
セント・アンドレア、オーナーJr, ルーリンツ・ギュルギ氏

ハンガリーのみならず、世界中の赤ワインファン、特にビカヴェールファンに熱烈に支持される、エゲルのセント・アンドレア。
今年の10月中旬、私たち、ハンガリーワイン協会の面々は、協会のパートナーワイナリーである、セント・アンドレアのオーナーさん、オーナーJrで、本ヴィンツェ・ガラの授賞式にも登壇された、ルーリンツ氏にお会いしてきました。
またまたセント・アンドレアのエグリ・ビカヴェールをテイスティング

セント・アンドレア、再訪問の様子は、下記のボタンをクリックして、直近のセント・アンドレア、ワイナリーレポート記事をご覧ください。
国立西洋美術館の計3つのフロアが会場となったヴィンツェ・ガラ

場所を移動して、エゲルのコヴァーチ・二ムローの赤をお目当てに、また、久しぶりの再会となる、オーナーのコヴァーチ・二ムロード氏にご挨拶するため、二つ目のホールへと移動しました。
コヴァーチ・二ムロード氏と、2年ぶりのうれしい再会

ハンガリー系アメリカ人のコヴァーチ氏は、もともと35年以上もの間、ニューヨーク、マンハッタンで、アメリカのテレビと広告業界の第一線で活躍されてきたビジネスマン。
UPCセントラルヨーロッパ(現在のHBO等)の社長在任中に、ご自身のワイン好きが高じて、エゲル地方にワイナリーを創られた方です。
コヴァーチ氏が愛するジャズにちなんだワインの名前がお洒落

コヴァーチ・二ムロード氏のエグリ・ビカヴェールは、フィネスワインピアサイトでも、ラインナップをご覧いただけます。
故旦那様とともにハンガリーワイン教育の礎を築いたメーサーロシュ・ガブリエッラ博士

私たちハンガリーワイン協会の名誉講師である、メーサローシュ・ガブリエッラ博士も、ヴィンツェ・ガラの受賞者として登壇されていました。
ガブリエッラ博士の旦那様で今年はじめにお亡くなりになられたロハーイ・ガーボル氏とガブリエッラ氏は、ハンガリー国内初のワインアカデミー、名門ワインスクールの創業者でした。ガーボル氏はお医者さん、ガブリエッラ氏は弁護士という職業でありながら、ハンガリーワイン教育の礎を築いたお二人には、ヴィンツェ読者から特別な賞が贈られたのです。
出典元: ヴィンツェ Facebookアカウントより
イベントのハイライトの 1 つは、20 のヴィンツェ賞と 2 つの特別賞の発表でした。2022年に亡くなったガボール・ロハーイは、近代ハンガリーワイン史において傑出した人物であり、彼のおかげで90年代以降、幅広い人々が質の高いハンガリーワインを知り、学ぶことができました。
記念賞は、彼の妻であり、ハンガリーのワイン文化の繁栄における切っても切れないパートナーである、国際的なワイン研究者のガブリエッラ・メーサーロシュに初めて与えられました。
ハンガリーワイン協会名誉講師、国際ワイン学者のガブリエッラ博士

10月中旬、ブダにあるガブリエッラ博士のアトリエを訪れた私たち。
その際、ガブリエッラ氏には、9月に日本からお越しいただいた本会の賛助会員の方々が、私たちにお土産として持ってきてくださった日本のワインを4種類、テイスティング、鑑定していただきました。
同氏による日本ワインの鑑定結果については、また別の機会で触れたいと思います。
国家ワインマーケティング担当のロークシュファルヴィ・パル氏とも再会

移動途中、今年に入り、ハンガリーのオルヴァ―ン・ヴィクトール首相から直々に、国家ワインマーケティング担当に任命された、ロークシュファルヴィ・パル氏にも久しぶりに再会。
もともと、ハンガリーではミュージシャンとして、ハンガリーの芸能界と言ったらいいのでしょうか。
ご自身のテレビ番組もお持ちで、大変な有名人であるロークシュファルヴィ氏。
ワイン好きが高じて、エチェクでご自身のワイナリーを経営するワイナリーオーナーさんでもあり、ハンガリー国内のチャンピオンワインメーカーを決めるアワード、ボラ―ソック・ボラ―サの創設者、主催者でもある方です。
私Pappと、同氏との最初のご縁は、2020年の2月に開催された、同氏が設立したワインアワード、ボラ―ソック・ボラーサのレセプションパーティに、ご招待いただいたことに始まります。
そのときは、トカイのキケレット・ワイナリーオーナーで、同ワインアワードで既にワインメーカーオブザイヤーを受賞されていた、ベルツ・ステファニー氏が主催者であるロークシュファルヴィ氏へ、私の招待について掛けあってくださったという、ありがたい経緯があります。
セント・アンドレアワイナリーのオーナーさんとご子息に最初にお会いした場も、2020年コロナ禍で、ワインメーカーとその関係者のみしか招かれない、貴重なパーティ会場でのことでした。
ロークシュ・ファルビ氏については、昨年掲載した、ワインメーカーオブザイヤーのセレモニー、レポート記事でお伝えしていますので、そちらも合わせてご覧ください。
ロークシュファルヴィ氏のお招きで参加した、BOR KONFERENCIA2021
その後、ロークシュファルヴィ氏とまた再会したのは、2020年7月。
実は私の現在の同僚で、ハンガリーワイン協会共同ファウンダーのタマーシュ氏が、同氏との縁を再びつなげてくれたのです。
2021年ワインメーカーオブザイヤーに輝いた、トカイのボットワイナリー、ボドー・ユディ氏の快挙を祝い、その功績を讃えるために、聖イシュトヴァーン大聖堂手前の通りの石畳にその名を刻むセレモニー。
そのセレモニーの主催者がロークシュファルヴィ氏で、同氏主催のセレモニーの出席者の選定や会のオーガナイザーを務めていたのが、タマーシュ氏だったのです。
上の動画は、2021年10月に開催、ロークシュファルヴィ氏が主催、お招き頂いたイベント、BOR KONFERENCIA2021の様子を収めた動画です。
2020年の夏には、ご自身のワイナリーで開催した、ペシュグーカンファレンツィアという、ハンガリーのスパークリングワインをテーマにした、素晴らしいワインカンファレンス&パーティにもご招待いただいています。
ご自身主催のワインアワードやワインイベントに私たちを度々お招きくださり、本当に感謝です。
以下は、VinceGala 2022の様子を写したフォトギャラリーです。
ハンガリーを代表するアート空間、美しい名画の数々に囲まれて行われた、豪華絢爛なワインガラ。
このような夢の空間にいると、ハンガリーが最大のインフレ危機、経済危機であることを忘れてしまいますね。
政治経済が深刻な時期にと、批判の目で受け止めるハンガリー国民の方々が大勢いることも承知ですが、高品質、PDO以上に該当する、素晴らしいハンガリーワインの普及広報活動に励む、私たちハンガリーワイン協会としては、深刻な政治経済問題とワインの広報活動は切り離して考えたいと思っています。
現在、ハンガリーワイン界には、中国やシンガポール、台湾からの投資家たちが積極的に、エッセンシアやトカイアスーなどの最高クラスのワインの買い付けやワイナリーのM & Aが盛んです。
ハンガリーワイン業界に身を置いていると、日本人のバイヤー(インポーター)は、一番原価の低いラインナップしか買い付けていかないといった、ハンガリー人生産者たちからのぼやきを、中国や台湾などのバイヤー、投資家を比較対象に、多々聞かされています。
フランスのグラン・ヴァンやDRCとまでは言わずとも、日本市場にも一刻も早く、世界のワイン投資家や富裕層が買い付けに躍起になっている、この国トップクラスの銘醸ワインが、日本国内で手に入れることができる時代がくることを、ブダペスト在住の、いちハンガリーワイン愛好家であり、ハンガリーワイン愛のみで、ハンガリーワイン協会まで立ち上げた身としては、心から願ってやみません。
VInce Gala 2022 Gallery All Texts & Photos by ©Papp Hideko FinoMagazin



