世界遺産都市ブダペストを歩くブダ王宮の丘 Budapest Wine Fesztivál VIP Attend Pearl Wine Tour 2024

先週日曜、とてもお天気が良かったので、家からバスでさほど遠くない、この国でも世界遺産エリアに指定されている、ハンガリー国内きっての観光スポット、ブダ王宮の丘、マーチャーシュ教会、漁夫の砦の辺りをお散歩してきました。

そして、動画撮影もしてきましたので、ヨーロッパ、ハンガリー、世界遺産都市ブダペストが誇る美しく優雅な風景を楽しみたい方は、どうぞ動画を御覧ください。ビデオとともに写真もたくさん納めてきました。

以下の文では、上のムービーに納めている動画、また、動画では紹介していない写真について、以前、筆者が日本のウチコミ!というリフォームメディアで、インテリア連載していた際に執筆した原稿に、今回動画でご紹介しているエリアについてきっちり解説しています。

以下、写真と動画のスペックとして、ウチコミ!に掲載された筆者の文を引用しながら説明していきますね。

ジョルナイの屋根瓦が美しい「マーチャーシュ教会」

ブダ王宮から大通りを歩くこと15分ほどで、目的地に到着しました。

その高さは約80メートル、まさに天に向かってそびえるかのような、ゴシック様式の尖塔が目を引くこの荘厳な建物は、マーチャーシュ教会と呼ばれるカトリックの大教会。美しい「ジョルナイ」(*2)タイルで装飾された屋根の瓦がとても素敵で、多くの観光客がその荘厳な光景をカメラに収めていました。

(*2)ジョルナイは、“ヘレンド”と人気を二分する、ハンガリーの代表的な陶磁器ブランド。

このマーチャーシュ教会は700年以上もの歴史があり、ハンガリー国内で最も有名なカトリックの大教会です。また、この国の歴代の国王や女王達が即位する際、戴冠式が行なわれてきた、荘厳な“聖地”でもあるんです。

歴史の舞台として知られる、由緒正しく美しい「マーチャーシュ教会」。

ウチコミ!【ブダペスト世界遺産都市を巡る3】writer copyright ©Papp Hidekoパップ英子

80mもの高さを誇るゴシック様式の尖塔

注目すべきは、約80メートルもの高さがあるゴシック様式の尖塔と、美しいタイルで装飾された屋根瓦。その気高く優雅な姿は、見る者の心をとらえて離さないほどの美しさです。

教会の屋根瓦に使用された彩り豊かな美しいタイルは、ハンガリーの名釜、ジョルナイのもの。ジョルナイは、以前、当コラムでご紹介した「ヘレンド」と人気を二分する、ハンガリーの代表的な陶磁器ブランドです。

Written by ©Papp Hideko ウチコミ!ハンガリーの歴史的な絶景スポット「漁夫の砦」の歩き方(1/2ページ)

ハンガリーの歴史が育んだ名釜「ジョルナイ」

そんなジョルナイの歴史について、少し説明したいと思います。

ハンガリーが誇る“名釜・ジョルナイ工房”は、1853年、陶芸家のヴェルモシュ・ジョルナイ「Vilmos-Zsolnay」によって、ペーチという場所で誕生しました。

1868年、家業の工場を兄から引き継いだヴェルモシュ・ジョルナイは、ペーチ付近で粘土を採掘します。

その後、彼は海外から優秀な技術者を呼び集め、磁器製造に全力を注ぐように。その甲斐もあり、1873年にはオーストリアの首都ウィーンで開催された国際博覧会で銅賞を受賞します。

もともとはタイル製造メーカーで建築用タイルを主としていた「ジョルナイ」はその後、虹色の輝きを放つ上薬「エオシン」を開発します。同社独自の技術「エオシン」を使ったジョルナイ陶器は、ヨーロッパのみならず世界中で大人気となり、名実ともに世界の陶磁器ブランドへと成長していったのです。

マーチャーシュ教会を彩る美しくカラフルな屋根瓦。ジョルナイ家が発明した世紀の技術は、この大聖堂の建築芸術にもいかんなく発揮されています。ちなみに、ブダペスト市内ではクラシック音楽の聖地とされる「リスト音楽院」やハンガリーの国会議事堂も、ジョルナイ製のタイルで華やかに装飾されています。

“聖母マリア大聖堂”が正式名称のマーチャーシュ教会。前回、このカトリック教会には700年以上もの歴史があることをお話しましたが、改めてこの教会の歴史についてお伝えしたいと思います。

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ハンガリーをこよなく愛したエルジェーベト/ハプスブルグ帝国皇帝妃の戴冠式も行われた聖なる教会

1741年、当時ハプスブルク家の統治者であったマリア・テレジアは、ハンガリー女王に即位します。

マリア・テレジアはあのマリー・アントワネットの生母として知られる女王ですが、マーチャーシュ教会は彼女の戴冠式が行なわれた教会としても大変有名です。

また、ブダ王宮レポートの際に第34代国王マーチャーシュ王について触れましたが、この王もまた、教会の歴史と多いに関係しています。

1541年、マーチャーシュ王の治世の頃、ブダ地区はトルコ軍によって占領されてしまいました。トルコ側はブダを攻略後、この教会をすぐにイスラムのモスクへと改装してしまったのです。

17世紀、ハプスブルグ家によってブダ地区がトルコ軍から解放されるやいなや、それまでのモスクから再びカトリック教会へ戻ります。その際、教会のファサード(*)部分がバロック様式へと改装されました。

(*)ファサード:建築物の正面(デザイン)のこと。

また、マーチャーシュ教会は、19世紀後半に当時のハプスブルグ帝国皇帝、フランツ・ヨージェフとその王妃エルジェーベト、彼らの戴冠式が行なわれた教会としても有名です。
そのフランツ・ヨージェフ皇帝は、教会本来の美しいゴシック様式に戻すようにと、当時の建築家シュレック・フリジェシュに命じて、マーチャーシュ教会本来の建築様式へと復元させました。

しかし、第二次世界大戦に入ると、この教会はまた戦争によって壊滅状態となってしまいます。

戦後ようやく、シュレックが改築した姿に戻るよう、忠実に復元されましたが、今日の姿となるまでには、さまざまな建築様式が融合していったことが、教会の大きな特徴です。

上の写真はマーチャーシュ教会の内部の様子。天井を仰ぐと、イエローやピンクといった暖色系で彩られた幻想的な空間に目を奪われます。

教会内部には、オスマン帝国(トルコ)に占領された当時の名残りともいえるモスクのような、どことなくミステリアスな雰囲気が漂っているのです。

歴代国王達の戴冠式、そして戦争により、改装を重ねて今日の姿へと生まれ変わったマーチャーシュ教会。

イスラムのモスクのような雰囲気を併せ持つこのカトリック教会の幻想的な建築美は、侵略され続けてきたハンガリーという国の辛い歴史が生んだ産物といえるのでしょう。

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聖イシュトヴァーンの騎馬像(Szent István-szobor)

マーチャーシュ教会の先にある広場、その真ん中にそびえるこの銅像。

聖イシュトヴァーンの騎馬像(Szent István-szobor)という名のこの像は、ハンガリー初代国王の偉業を讃えたものです。

聖イシュトバーン(在位1000年~1038年)はハンガリー建国の父と呼ばれ、死後1世紀以上たった今日もなお国民に愛され続けています。

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とんがり帽のような見た目が摩訶不思議な「漁夫の砦」

教会と聖イシュトヴァーンの騎馬像より奥に見える不思議な建物。まるで鉛筆の先端のように、とんがっている塔がいくつも見えています。

ここは「漁夫の砦」と呼ばれる場所で、とんがり帽のような複数の建物は「7つの城壁」なんです。城壁が7つあるのには理由があり、ハンガリーを建国したマジャール人部族の数が7つあったことから、城壁も7つ造られたのだとか。

1896年にハンガリー建国1000年を記念して、この城壁はネオロマネスク様式の回廊展望台へと改装されました。回廊展望台のエリアに日中入ろうとすると有料ですが、実は夜に訪れると、誰でも自由に回廊のなかを歩くことができてしまいます。

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漁夫の砦の先に広がる、ドナウ川と国会議事堂

回廊にはこのようにカフェのテラス席が用意されているので、美味しいコーヒーを飲みながら、世界遺産都市の美しい眺めが堪能できます。

漁夫の砦というこの場所の英語表記はFishermen’s Bastion。

なぜ、この城壁が漁夫の砦なのかというと、実は昔、この近辺に魚市場があり、まさに漁夫たちがこの一帯を守っていたからだそうです。

また、砦と呼ばれるものの実は一度も防御用に使われことがないという不思議な砦なのです。

王宮の丘に切り立つように建設された「漁夫の砦」。

丘の高さはなんと約70メートルもあるそうです。

そんな漁夫の砦からの眺めは大変素晴らしく、要塞というよりも絶景スポットいったほうが正解かもしれません。

この回廊展望台からはドナウ川の対岸に広がる繁華街ペシュト地区、また、折衷主義と呼ばれる建築様式が美しい国会議事堂の眺めも楽しむことができます。

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夜になるとドナウの真珠の意味が分かる

ブダペスト屈指の景観が楽しめる「漁夫の砦」と、砦に隣接し、歴代国王達の歴史が詰まった聖地のような「マーチャーシュ教会」。

ブダペストを訪れる機会があれば、ぜひ、足を運んでみていただきたい、絶景スポットですよ。

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fantastichungary

Papp Hideko パップ英子…ハンガリー発フィノマガジン/フィネスワインピア/ HUNGARY JAPAN WINE 運営者。クリエイティブ・ディレクター、コピーライター、プランナー、ワインエッセイスト、ワイン講師 Level 3 WSET ハンガリー(日本)ワイン協会 代表 、JSA (一社)日本ソムリエ協会ソムリエ教本ハンガリー項代表執筆者(2022 , 2023 , 2024年度版執筆監修)、ハンガリー在住ワインコラムニスト/ Level 3 WSET/ Wine & Spirits Education Trust認定Higher Certificate、現在、Diploma Course WSET。

2015年からハンガリー国内のワインフェスティバル等、イベント取材撮影を自身のオンラインマガジン、フィノマガジンで執筆開始。 https://finomagazin.com
2017年秋から、バラトン・バダチョニにあるワイナリーの取材撮影を皮切りに、バラトン・チョパク(3ワイナリー)、トカイ・ヘジャリア、トカイ・マード(トカイ地方は4ワイナリー)、バダチョニ(バダチョニトマイ)、ヴィラーニ(2DHCワイナリー)、エゲル、エチェク、エステルゴムのオーガニック認定ワイナリーと、ブダペスト市内で開催されるワインフェスティバル、ワインマガジンショーなど、精力的に取材を重ねている。

2023年 日本日時 8 26(土) 7:59~9:25 MBS (大阪毎日放送、TBS系全国ネット)で放映された、土曜朝の人気情報番組『サタデープラス』の海外移住スペシャルコーナー『自己流ライフ』にて、約25分間、Papp Hidekoのブダペストライフに密着取材、特集でオンエア、紹介していただきました。

2021年 日本時間1月14日深夜2時30分 ハンガリー時間 1月13日18:30

Japan FM Network JFM のラジオ番組 ON THE PLANET にzoomでブダペストから中継で ハンガリー子育て支援情報について12分間コメンテーターとして生出演。

2019年
・ハリウッド映画MINAMATA(ジョニー・デップ主演2020年公開予定)
2月〜3月/ 日本人エキストラでハンガリー近隣国で行われた撮影に参加。
・東京表参道Aoビル内にあるレストランにて、ハンガリーワインとベリーダンスのマリアージュ企画主催。2夜にわたって開催。
ワインパートでハンガリーワイン講師として出演。フィネスワインピアで取扱うワイナリーの中から厳選した10ワイナリーのPR試飲イベントを実施。
・2018年11月/ブダペストの寿司和食レストランで、エステルゴムにあるオーガニック認定ワイナリー、スィヴェクワインと寿司刺身のマリアージュイベントを開催。
・2018年8月/ブダペスト近郊のエチェクで開催されたハンガリーのワインマガジン編集長主催のワインイベントにゲストとして招聘され出席。
・2018年5月/ブダペストの寿司和食レストランで、バラトン湖周辺にあるワイナリーのPR試飲イベント、ハンガリーワイン晩餐会を企画主催。
・2018年4月〜5月/東京 中目黒・三軒茶屋・新宿でそれぞれ、ハンガリーのトカイ、チョパク、バダチョニ、それぞれにある3ワイナリーのPRワインテイスティングイベントを企画主催開催。
・2018年2月/ハンガリー国内の大手ワインメディアのブラインドテイスティングにテースターとしてビデオ出演。
・2017年11月/ハンガリーのワイン業界で一番歴史のあるワイン雑誌、VinCEマガジンの特集ページ、43種類のシャンパン、スパークリングワインのブラインドテイスティングにテースターとして雑誌の誌面に出演(掲載される)。
・2017年7月〜8月/東京 恵比寿、吉祥寺、大阪*心斎橋にてそれぞれ、ハンガリーの大人気ネイルビューティブランド、Moyra製品のPRイベント、即売会を企画主催開催。日本のネイル業界にMoyraネイルプレートファンを大幅に拡大、現在、日本のネイルマーケットで大人気アイテムになっている。
・湘南ビーチFMワインのお話(約2年メインレギュラー)
・Ameba TV Abema Times ハンガリー情勢についてコメンテーターとして中継出演(2016年)

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