-Le bonheur de vivre – CAFE MARVELOSA

２０２２年、年が明けてもう１１日経ちましたが、明けまして、おめでとうございます。

フィノマガジン運営者のハンガリー、ブダペスト在住クリエイターPapp Hidekoです。

本年もフィノマガジンを暮らしのおともに、ご愛顧、ご愛読いただければ幸いです。

フィノマガジンでは、ワインエッセイストとして、ハンガリーのワイナリーやワインイベントの取材撮影記事ばかりを投稿していますが、２０２２年の今年は、インテリアライターとしてもさらに活動していきたいと思います。

当マガジンではあまりお伝えしていませんでしたが、私は他の日本国内メディアで、世界各国のインテリアやインテリアグッズを紹介する記事もいろいろと執筆してきました。

インテリアや雑貨がお好きな方、ぜひ、下記の記事もご覧ください。

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２０２２年からは、ハンガリー全土、特にブダペスト市内を中心としたカフェ（カフェを兼ねるレストラン）インテリアというテーマで、素敵なインテリアのある美味しいカフェレストランをご紹介していきます。

ハンガリーの近隣諸国に出張中の際に撮影できたら、他のヨーロッパ諸国でも素敵なインテリアのあるカフェをみつけて、記事にしていきますので、お楽しみに。

ということで、題して

『ブダペスト・気になる瀟洒なカフェインテリア』

Papp Hidekoのブダペスト・カフェ(＆レストラン)巡り、ここは２０１８年から通うようになった、私のお気に入りのカフェレストラン。

２０１８年の冬、その当時、ブダペストに駐在されていた日本人女性とビジネスミーティングの際に知ることになったのが、今日ご紹介するこちらのカフェレストラン

MARVELOSA マーヴェローサ

ハンガリー語読みだと、おそらく『マーヴェローシャ』となるはずですが、本文の中では言語表記で統一しますね。

もともとはその方のお気に入りの店だった、ブダ王宮の真下、ドナウ川沿いにあるカフェレストラン MARVELOSA。

新年初MARVELOSAは、年始めテニスの帰りに訪れました。

趣味でほぼ毎週末、テニスを楽しんでいる私は、練習試合の後、まっすぐ帰宅することなく、ブダペスト市内のカフェやレストランにふらーっと立ち寄ってしまいます。

そんなわけで、スポーツしても、いっこうにカロリーが消費されるどころか、増えるばかり。

キシュタルトのはずが…

キッシュ(タルト)をオーダーしたはずなのに、出てきたのは、スクランブルエッグ？だったので、ちょっとだけがっかりしましたが、

紅茶(White Tea)と

デザートで頼んだアップルパイがとっても美味しかったので、うん、良しとしよう。

紅茶やコーヒーにハチミツがついてくるお店は信頼できる

ハンガリーに移住してからというもの、紅茶やコーヒーをいただくときやお料理する際も、私はお砂糖のかわりにいつも蜂蜜(はちみつ)を愛用しています。

個人的主観ですが、ハンガリー国内で評価が高いお店は、紅茶やコーヒー、カフェラテ等をオーダーすると、お砂糖でなくハンガリー国産蜂蜜を添えて提供してくれるのが特徴的です。

MARVEROSAも私にとって、そんな高評価なお店のひとつ。

このベアー型のはちみつは、国内のスーパーならどこでも入手できる、virágméz(フラワーハニー)と呼ばれるもの。

移住したての２０１３年～２０１４年の夏までは、ハンガリーの田舎にある主人の実家で暮らしていて、身近に暮らしていた義父が養蜂家だったこともあり、ハンガリーは高品質なはちみつ王国であることを知りました。

義父が採取したはちみつはとても美味しく、今でもハンガリーやハンガリー国外からも田舎に住む義父の家まで、わざわざ車をはしらせ、はちみつを買いにくる常連客が大勢います。

ハンガリー移住前の広告代理店社員時代、某企業のサプリメント広告の制作案件を多数担当していて、そのうちの某大手メーカーの研究員の方が、自社のサプリメントの原料となる中国浙江省のはちみつがいかに素晴らしいか、耳にタコができるくらいインタビュー時にお聞きしましたが。。

おそらくハンガリー国産はちみつの高品質かつ最高の味わいには、きっと敵わないことでしょう。

もし、ハンガリーの女王蜂から採取した蜂蜜を原料に、ロイヤルゼリーを製品化したなら、相当高額で販売しないと元がとれないでしょうね。。

エレガントなフレンチシック、ロココ調なインテリア

私がMARVELOSAが好きな理由は、一番にやはり、このフレンチシックというのか、ロココ調を想わせるロマンティックなインテリア空間。

女性なら誰しも憧れるお姫様＝プリンセス空間というんでしょうか、とにかく店内の雰囲気が好きなんですよね。

また、普段、交渉事が多い仕事をしているせいか、落ち着けてそれでいて隠れ家的なお店についつい足が向いてしまうのです。

(観光客がもっとも多く集まるブダ王宮の真下にあるこのカフェに、隠れ家という表現は似合いませんね。)

Joy of Life (Bonheur de Vivre), 1905 by Henri Matisse

このMARVELOSAという店名には、アンリ・マティスの名画でも知られる言葉、 “Le bonheur de vivre（ The Joy of Life）” という想いが詰まっているそうです。

建築家の母と現代美術＆バッグデザイナーの娘

MARVELOSAのオーナーは彼女のお母さまで、娘さんと同じ名前を持つ、建築家のアーグネシュさん。

お母さまはアーギネーニ()という愛称で、お店の常連客の方々から親しまれています。

クリエイティブな母娘が、ささやかな幸せを紡ぐカフェ

MARVELOSAですが、同店はCOVID禍の２０２０年と２０２１年まで、長い期間、営業再開することができず、クローズしたままでした。

Youtube動画はそのときにMARVELOSAオーナーのご長女で、現代画家のアグネシュさんが、ご両親のカフェの営業再開を願い、その資金を募るクラウドファンディング用に制作したプロモーション動画です。

現代アート画家のアーグネシュ・トスさん

オーナーのご長女、現代アートの画家であるアーグネシュ・トスさん。

お嬢さんのアーグネシュさんは、２０１７年からMARVEKOSAの隣にご自身のアートスタジオをオープン。

ショップも兼ねるアーグネシュさんの美しいアートスタジオ。

スタジオ内では、彼女の絵画作品のみならず、テキスタイルデザイナー、バッグデザイナーとしても人気が高い彼女が丹念込めて作り上げた一点もののエレガントなフラワーモチーフバッグ、

美しいフラワーガラのエレガントなバッグ

お姫様気分を味わえる、エレガントな花柄デザインの数々。。

クッションカバーなど、リネン類も購入できます。

カフェにある花柄の椅子やソファも、アーグネシュさんがリメイク

MARVELOSA店内にある椅子やソファなどのテキスタイルは、お嬢さんのアーグネシュさんご自身の作品。

もともと店内にあった、ロココ調な家具インテリアを、２０２１年にご自身でリメイクされ、新しく生まれ変わった家具たちにも心を奪われました。

店内に飾られている絵画も、もちろんアーグネシュさんの作品です。

美しいテキスタイル、刺繍、絵画に包まれた癒しのカフェ空間、MARVELOSA。

• Cafe Restaurant MARVELOSA
• Address: Lánchíd street 13. 1013 Budapest, Hungary
• Tel : 06 (1) 201 9221

春から秋までは、店内入り口にあるテラス席で、美しい国会議事堂やドナウ川を眺めながら、MARVELSAでお茶の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。