Toth Ferenc Winery in Eger 40 th Anniversary Wine Event
前回の記事で、ブダペストのクリスマスマーケットについて最新画像と動画でレポートしましたが、今回は先週の金曜日に開催された、エゲルのトート・フェレンツワイナリー40周年記念ワインパーティの様子をお届けします。
1カ月半前、素敵なご招待状がメールで届きました
一カ月半前、同ワイナリーの偉大なワインメーカー、トート・フェレンツ氏のご長女で、同ワイナリーの経営者であるカタリン氏からメールで素敵なインヴィテーションカードを頂きました。
とっても素敵なご招待状、読者の皆様にお見せしたいところですが、個人情報が記載されているので、こちらでの掲載は控えますね。
上はハンガリーワイン協会のフェイスブックページ(とInstagramページ)にいち早く最新動画と撮影した画像を掲載していますので、そちらでもワイナリーのセラーで開催された同イベントの素敵な雰囲気や臨場感を味わっていただけるかと思います。
会場のエントランス部分
エントランス部分、テイスティング後に提供されるディナーのメニューが後程並ぶスペース。
ワインセラーの一部をテイスティングパーティルームにリノベーション
クリスマスが近いので、エントランス部分の装飾もクリスマス仕様になっていました。
セラーの壁の色を生かした、グレーカラーの洗練された空間
ワイナリーに行くと、ワインだけでなくいつも楽しみにしているのが、ワイナリー独自のインテリア。
ワインカーヴの一部をパーティールーム、カンファレンスルームにリノベしたそうで、もともとの壁の質感や色味と合わせた、シックなグレーカラーのインテリアにセンスの良さを感じました。
銘醸ワインをプロデュースするワイナリーほど、ワインのラベルデザインもとい、室内空間のインテリアセンスまで素晴らしいのですよ、
なので、ワイナリーを訪れたらインテリアも食い入る様に見てしまいます。
右がトート・フェレンツ氏、真ん中がご長女のカタリン氏
写真右側に映るのが、ワイナリーの創始者でハンガリーが誇る素晴らしいワインメーカーのトート・フェレンツ氏。
真ん中の方が今回私たちをご招待してくださった、同氏のご長女でワイナリーの経営者、トート・カタリン氏、左の方はカタリン氏のご主人です。
2019年、日本で最近またブームになっているベリーダンスとコラボしたハンガリーワインのテイスティングイベントの動画が残ってました
トート・フェレンツのワインは2018年にご縁が出来、2019年の1月に表参道にあったレストランで、ハンガリーワインの試飲イベントを開催したときもテイスティングアイテムとして当時のゲストの方々にふるまいましたが、大変人気がありました。
そのときのイベント会場の様子をさっと映していた動画があったので、こちらに掲載してみます。
トート・フェレンツ氏とハンガリーワイン協会副会長クールシュ・タマーシュ
コロナ禍の2020年夏、私たちハンガリーワイン協会ファウンダーの二人は、カタリン氏から改めてエゲルにあるワイナリーへご招待いただいたことを機にさらにご縁が深まり、現在に至っています。
ちなみに、タマーシュ氏はまだ来日経験がありませんが、何故か日本のワイン業界関係者の知り合いが大勢います。
そして、来日より先に日本の地上波テレビに出演、日本のテレビデビューをさりげなくしてしまったという、本当に好運の持ち主ですね。
トート・フェレンツ氏と再会、いつも本当に温かく迎えてくださいます
カタリン氏のお父様で、ハンガリーのワイン業界を牽引されてきたエゲルのワインメーカー、トート・フェレンツ氏との出逢いは2020年の初夏。
某農業系民間企業が開催した、プラントプロテクションのイベントで、エゲル地方のブドウ畑でお会いしたのが最初です。
その際、初対面であったのにも関わらず、なぜか、沢山、一緒に記念撮影させていただき、最初からとっても気さくで温かく、初めてお会いした気が全然しなかったのがとても印象に残っています。
金曜日もトート氏は筆者(私)をイベント会場で見つけた途端、すぐにこのように温かく迎えてくださり、またいつものようにちゃっかり記念撮影させていただきました。
こういうことを自分で言うな、なのですが、幼少の頃からなぜか、企業の会長さんとか組織のトップみたいな方にとにかく好かれます。。
この国のトップワインメーカーと呼ばれる、見た目おじいちゃんたちですね、自分で言うなですけれど、本当に好かれてます。
そこに関しては本当に不思議です。。
中間管理職みたいな方からはよくビジネスにおいて嫉妬されて攻撃対象みたいなところありますが、本当に不思議ですね。
そういうご縁の話になると、身内はよく、遠戚に地方の財閥一族がいたり、曾祖父が浜松市の牛山公園の中に石碑となって奉られているから、先祖の徳じゃないと言ってきますが、、筆者自身には人徳がないのか。。まあ、いいや。。
トート・フェレンツのブドウ畑とワインラインナップ
最初にトート・フェレンツ氏、カタリン氏、そしてカタリン氏のご主人から、ワイナリー40年の歩みとワインラインナップについて、プレゼンテーションがありました。
その後のプログラムは、ワインメーカーの方がガイドとなり、ワインカーヴの中をくまなく案内して頂いた後、
今回のイベントのために用意してくださった、同ワイナリーが誇る6種類の銘醸ワインをテイスティングさせていただきました。
ウェルカム・ドリンクのケークフランコシュ・ロゼが♥
今回のご招待、ブダペストの英雄広場からワイナリーが手配してくださった送迎バスでエゲルの同ワイナリーへ直行、その間1時間半弱。
午後4時前後の到着でしたが、こちらのイベント会場に入ると、各テーブルにウェルカム・ドリンクとして、ケークフランコシュのロゼと、エグリ・チッラグ(白)が置かれていました。
ウェルカム・ドリンクのワインに合わせた、粋なフードペアリング
その時、シュリンプやフォアグラなどの美味しいフィンガーフードをスタッフの方がスプーン毎手渡ししてくださったのですが、会が始まる前から結構ロゼを数杯、フィンガーフードもお代わりしてしまいました。
トート・フェレンツワイナリー40年の歩み
6種類のうちの5番目に試飲した、エグリ・ビカヴェール
上の動画はレポーター気分で軽くカメラ回してきました。
トート・フェレンツワイナリーのホームページから『私たちの物語』~
トート・フェレンツ氏=フェリおじさんは40 年前、あるいはそれほど大きな夢ではなかったかもしれませんが、ただただブドウを育てて、そこから美味しいワインを作り、それを他の人に見せたいという大きな夢を持っていました。
2006 年以来、次世代がフェリおじさんの夢の実現、ワイナリーの構築とその製品の美化に取り組んでいます。
フェリおじさんの娘カタリンとその夫は、当初の目標を維持しつつ、総合力と革新的なアプローチでワイナリーを引き継ぎ、いつかセラーの鍵を後継者の手に受け継いでもらうことを願っています。
次世代ー2020年、ワイン造りの専門的なリーダーシップはワイン醸造製造責任者の三クローシュ・ゲルゲィー・フィレプに引き継がれ、彼はトート・フェレンツのブドウ栽培と緊密に調和しながら、ワイナリー独自のスタイルを維持しながら、より効率的かつ高精度なワイン製造技術をもたらしました。
Reference: Tóth Ferenc Pincészet About us
今回、試飲したワイン6種類、下記に説明しています
今回、試飲したトート・フェレンツワイナリーの銘醸ワイン6種類、それぞれワインの説明を同ワイナリーのホームページから抜粋、翻訳しました。
EGRI CSILLAG SUPERIOR 2022 エグリ・チッラグ・シュペリオル
明るい黄金色、なめらかなテクスチャー。香りはすぐに開き、エグリ・チッラグ(ブレンドしたブドウ品種数種類)の香りが一気に口の中に広がる。
ややふくよかなレモンハニー、桃と白い花の香りが軽く続く。と同時に、わずかにスパイシーさも感じられる。
青リンゴ、柑橘系のアロマ、生き生きとした酸味のある、非常にバランスのとれた、余韻が長い辛口の白。
EGRI RAJNAI RIZLING SUPERIOR 2022 エグリ ライナイ リズリング シュペリオル
黄金色を帯びた色合いに、成熟した個性がが表れている。
トロピカルフルーツ、パイナップル、ライム、ベルガモット、ローストした洋ナシのノートが徐々に放出され、とても香り豊かなライナイ・リズリング。
ブーケには、小さなシナノキの花やポップコーンさえも感じられる。クリーミーな味わい。
ロースト香、トーストしたアーモンド、バターのような特徴は、木樽の丁寧な使用を反映しており、ワインの酸味も相まって柑橘類の風味をさらに引き立たせている。
余韻は中程度に長く、果実の風味が舌の中で支配する。
EGRI PINOT NOIR SUPERIOR 2021 エグリ ピノ・ノワール シュペリオル
美しいルビーレッド、表面は油っぽく、粘性は高め。
香りには、ドライブラックチェリー、スパイシーなチェリージャム、そしてわずかなホワイトチョコレートの特徴が含まれる。フレッシュなチェリーの味わい、赤スグリの酸味が程よく心地良い。
しっかりとしたタンニンと生き生きとした酸のコントラストが絶妙。
長熟タイプの1本。
EGRI KADARKA SUPERIOR 2018 エグリ・カダルカ シュペリオル
ガーネットがかったルビーレッドのカダルカ。
最初にローストしたナッツの香り、続いてラズベリーシロップとイチゴジャムの甘い香りが交互に広がる。
ブーケにドライハーブのような香りも感じられる。
生き生きとした酸味とタンニンが特徴的。その後、新鮮なチェリーフルーツの熟した風味がほぼ強くなっていく。
さまざまなテクスチャーが印象的な、素晴らしいポテンシャルを秘めた、ハンガリー土着品種の赤ワイン。
VÁRVÉDŐ EGRI BIKAVÉR SUPERIOR 2018 ヴァールヴェードゥ― エグリ・ビカヴェール シュペリオル
当たり年のワインらしく、ワインは非常に深い香りを持ち、熟したブラックベリーが主体で、上質な樽のスパイスの香りが漂う。
味わいは濃厚で複雑、熟した果実味がある。
フィニッシュは非常に長く、バランスのとれた、ふくよかかつ力強いワイン。
EGRI KÉKFRANKOS GRAND SUPERIOR 2021 エグリ ケークフランコシュ グランド シュペリオル
ヴィンテージは若いが、深みのあるルビーカラーが、このワインの美味しさを物語っている。アロマはボトルのブーケから始まり、ほんのりなめし革のアロマが感じられる。その後、ブドウ品種、オーク樽、エゲル産地のテロワールを反映したかのような味わいが現われる。チェリーリキュール、ブラックチェリー、ハイビスカス、クローブ、ココアパウダーの香りが感じられ、そのように豊かな香りの背後には、凝灰岩の石のようなチョーキーな印象を伴う。ケークフランコシュという黒ブドウ独自のフルーティーかつスパイシーな風味と、木樽熟成がもたらす繊細かつスモーキーなロースト栗の香り、ブドウ畑のミネラル感が刺激的なハーモニーを生み出している。しっかりと構造があり、豊かなワインで、素晴らしい熟成の可能性を秘めている。
トート・フェレンツのワインは、日本市場にも輸出が可能です。
エゲル有数の名ワイナリー、トート・フェレンツのワイン輸入にご興味あるインポーターの方、同ワイナリーのホームページにあるコンタクトに直接お問い合わせください。
画像をクリックするとワイナリーのホームページに移動します。
日本語のコミュニケーションサポートが必要な場合はハンガリーワイン協会までお問い合わせ、ご連絡ください。
テイスティングの後は、ワイナリーが用意してくださったディナーを堪能
テイスティングが終わった後は、ワイナリーがご用意してくださったディナーメニューと、トート・フェレンツの極上ワインを堪能しました。
カタリン氏とワイン醸造家の三クローシュ氏と
同じテーブル席にいらした初老の男性は、有名なワインライターの方
美味しいディナーも、銘醸ワインと美食を堪能しました
ワイナリーのセラーの中、こちらはボトリングのスペースを見学
国内外のワインアワードで受賞多数のトート・フェレンツ
Winemaker ワイン醸造製造責任者の方と
記念撮影しました。
ステンレスタンクが設置されている場所で
著名なイギリス人ハンガリーワインライターの方と
ご招待いただき、ありがとうございました
今回のトート・フェレンツワイナリー40周年記念パーティの様子を写真と動画でレポートしました。
本投稿に掲載しなかった画像や動画は、ハンガリーワイン協会のフェイスブックページで投稿していますので、そちらを御覧ください。
エグリ・ビカヴェールで有名なエゲルワイン産地。同名産地もとい、ハンガリー有数の名ワイナリーでのアニバーサリーイベントの様子はいかがでしたか。
同ワイナリーをぜひ訪れてみたい、ワイナリーでテイスティングをご希望の方は、ハンガリーワイン協会のワイナリーアテンドサービスをいつでもご利用ください。
Papp Hideko パップ英子…ハンガリー発フィノマガジン/フィネスワインピア/ HUNGARY JAPAN WINE 運営者。クリエイティブ・ディレクター、コピーライター、プランナー、ワインエッセイスト、ワイン講師 Level 3 WSET ハンガリー(日本)ワイン協会 代表 、JSA (一社)日本ソムリエ協会ソムリエ教本ハンガリー項代表執筆者(2022 , 2023 , 2024年度版執筆監修)、ハンガリー在住ワインコラムニスト/ Level 3 WSET/ Wine & Spirits Education Trust認定Higher Certificate、現在、Diploma Course WSET。
2015年からハンガリー国内のワインフェスティバル等、イベント取材撮影を自身のオンラインマガジン、フィノマガジンで執筆開始。 https://finomagazin.com
2017年秋から、バラトン・バダチョニにあるワイナリーの取材撮影を皮切りに、バラトン・チョパク(3ワイナリー)、トカイ・ヘジャリア、トカイ・マード(トカイ地方は4ワイナリー)、バダチョニ(バダチョニトマイ)、ヴィラーニ(2DHCワイナリー)、エゲル、エチェク、エステルゴムのオーガニック認定ワイナリーと、ブダペスト市内で開催されるワインフェスティバル、ワインマガジンショーなど、精力的に取材を重ねている。
2023年 日本日時 8 26(土) 7:59~9:25 MBS (大阪毎日放送、TBS系全国ネット)で放映された、土曜朝の人気情報番組『サタデープラス』の海外移住スペシャルコーナー『自己流ライフ』にて、約25分間、Papp Hidekoのブダペストライフに密着取材、特集でオンエア、紹介していただきました。
2021年 日本時間1月14日深夜2時30分 ハンガリー時間 1月13日18:30
Japan FM Network JFM のラジオ番組 ON THE PLANET にzoomでブダペストから中継で ハンガリー子育て支援情報について12分間コメンテーターとして生出演。
2019年
・ハリウッド映画MINAMATA(ジョニー・デップ主演2020年公開予定)
2月〜3月/ 日本人エキストラでハンガリー近隣国で行われた撮影に参加。
・東京表参道Aoビル内にあるレストランにて、ハンガリーワインとベリーダンスのマリアージュ企画主催。2夜にわたって開催。
ワインパートでハンガリーワイン講師として出演。フィネスワインピアで取扱うワイナリーの中から厳選した10ワイナリーのPR試飲イベントを実施。
・2018年11月/ブダペストの寿司和食レストランで、エステルゴムにあるオーガニック認定ワイナリー、スィヴェクワインと寿司刺身のマリアージュイベントを開催。
・2018年8月/ブダペスト近郊のエチェクで開催されたハンガリーのワインマガジン編集長主催のワインイベントにゲストとして招聘され出席。
・2018年5月/ブダペストの寿司和食レストランで、バラトン湖周辺にあるワイナリーのPR試飲イベント、ハンガリーワイン晩餐会を企画主催。
・2018年4月〜5月/東京 中目黒・三軒茶屋・新宿でそれぞれ、ハンガリーのトカイ、チョパク、バダチョニ、それぞれにある3ワイナリーのPRワインテイスティングイベントを企画主催開催。
・2018年2月/ハンガリー国内の大手ワインメディアのブラインドテイスティングにテースターとしてビデオ出演。
・2017年11月/ハンガリーのワイン業界で一番歴史のあるワイン雑誌、VinCEマガジンの特集ページ、43種類のシャンパン、スパークリングワインのブラインドテイスティングにテースターとして雑誌の誌面に出演(掲載される)。
・2017年7月〜8月/東京 恵比寿、吉祥寺、大阪*心斎橋にてそれぞれ、ハンガリーの大人気ネイルビューティブランド、Moyra製品のPRイベント、即売会を企画主催開催。日本のネイル業界にMoyraネイルプレートファンを大幅に拡大、現在、日本のネイルマーケットで大人気アイテムになっている。
・湘南ビーチFMワインのお話(約2年メインレギュラー)
・Ameba TV Abema Times ハンガリー情勢についてコメンテーターとして中継出演(2016年)